最近、知り合いの代理店の社長から「今度DXの件で、県庁にプレゼンに行くので、簡単でいいから「中小企業にとってDXの魅力」のような提案書を作ってと頼まれました。私はその時点でDXのことは全く知りませんでした。先方は私のことをITの専門で、DXについては当然知っているだろうと思って話しているので、知らないと言いそびれました。恥ずかしながら思わず見栄を張ってしまいました。それからが大変でした。Googleに「DX」と入力すると、出るわ出るわ、DX情報の大波を被ってしまいました。しかし、猪突猛進型の私は、気になったサイトの情報は片っ端から読みました。調べた感想はといえば、内容はIT用語が大半なので、私は理解出来ます。
しかし、こんなにも専門的な書き方では、多くの中小企業の経営者では「DX何?」となります。DX推進は「大企業のシステム担当者」が中心なのか?と思えます。企業の変革が目標のDX推進は、経営者・社員などの理解が必要になます。しかし失礼ながら、IT導入とは、パソコンを買うことで、IT化はOfficeソフトの導入と考えている中小企業の経営者に、どのようにしたらDX導入のメリットを伝えられるのでしょうか。もっと理解しやすいDX解説が必要と感じました。
私なりの理解では、まず、Excleは本来の業務へ、分析系の業務はデータベースへが第一歩です。
日本の企業のPC導入期から最も使用されたソフトはMicrosoft社のOfficeソフト「Excel・Word・Access・Outlook」でしょう。WindowsもMicrosoft社の製品ですから当然と言えば当然のようにPC購入時に同梱されている場合も多かったですね。Windowsユーザーは、これらのソフトでパソコンの操作を覚えたのでしょう。スーパーソフトのExcelは、どんな業務もこなしました。Excleで作成した書類は、どの顧客に提出しても当然開きますが、他のソフトで作成した書類を顧客に提出しても開けない場合があります。誰でも使用しているExcelは標準ソフトの地位を獲得したのです。これではExcelの利用法に誰も疑問など持たなかったと思います。
Excelの本来の目的に合わせた、業務に使用しませんか?効率が高まるはずです。
Excelは「使いやすい」という理由で、万人に人気。 Excelの使用目的は、図表や関数を駆使した「データ分析」。 しかしExcel上に個別に蓄積されたデータは、一つに集約されて いないため、データ分析に手間がかかり、業務効率を低下させている。
下記の3点はExcelの問題というより、使用法の間違いや、ルールなしの運転のような書類作成と運用がビジネスへのマイナスポイントになるとの報告です。
●Excelはデータの修正などを行った場合、通常の使用法では履歴は残らないため、後日、本当のデータはどれか?確認やファイルの利用時に問題になります。Excelにはファイルの変更履歴を保存する機能もあります。この情報サイトへはここから |
●社員各自のPCの中にファイルが分散しており、複数のファイルから多くのデータを参照し商談の資料作成な場合にはどのようにして「データを探す」のでしょう。 |
●扱うデータの項目やフォーマットが、会社単位でルール化されていない場合があります。多くの情報を整理・統合する場合に大変時間がか借ります。この点は、ビジネスでのファイル管理の重要なポイントです。 |
Excelの問題点については Excelへの依存と弊害をご覧ください。
分析系の業務はデータベース
ここで、私のパソコンについての基本的な考え方は、パソコン利用とは手作業をパソコン上に移すという利用ではなく、データベース的発想により、情報の保存と運用法こそ本当の利用法で有る。というまさにDXの考え方です。
現在ではPCやスマホで、Google(情報データベースサイト)で情報を高速に検索出来る時代です。社内の情報もファイル名の記憶に頼った検索ではなく。高速に検索し活用できるシステムがあります。これらのシステムにより社内の情報管理によるビジネスの効率化・会社の業績向上へのイノベーションは、DXという仕組みで実現します。
私は、この30年間、PCに魅了されてきました。PCによるイノベーションの恩恵を受け続けてきました。MacintshとFileMakerの出会いが始まりです。私の職種は、デザイン会社の経営者・制作者です。
1990年代の、まだ誕生したばかりのPCに大きな可能性を感じました。当初はNECの98シリーズを購入して、デザインを客先でプレゼンすることを実行しました。自社内で作成したデザインデータを「フロッピー」に書き込み、顧客のオフィスに設置してもらったPCで再生してプレゼンを行うという試みでした。しかし、このときのPCのスペックなどでは実用にはなリませんでした。早急に見切りをつけましたが次の機会を狙っていました。その後Macintshとの運命の出会いがありました。高価ではありましたが、その基本コンセプトとスペックを見て、今度こそはビジネスに利用出来ると確信しました。データベースソフトのFileMakerにも感動しました。これで「デザインの仕事にデータベース中心の仕組みが加わり、チラシ制作が根本から変わりました。まさに「DXに取り組み、ビジネスにイノベーションが起きた」のです。この当時「DX+ビジネスイノベーション」という単語はありません。しかし、MacintshとFileMakerによるビジネスモデルの構築とその効果はまさに「DX+ビジネスイノベーション」だったのです。
パソコン導入初期は「手作業をパソコンで行う」ワープロの高機能版ですね。書類を入力する。計算をする。絵を描く。どこにもパソコンの本来の力を利用してはいません。
パソコンの力 記憶力・データの検索力 重複作業 高速な計算速度
これらのパワーを効果的に使うソフトは、画像切り抜きの自動化
データベースによる データの保存・データの再利用・データ収集処理の自動化
当時、制作会社が、PCを導入した例はありました。高額のMacintshを多数導入して、モニター場でデザイン(お絵かき)をしていたようです。しかし、コストパフォーマンスが極めて悪く、程なく撤退したようです。
当時のMacintshの最速モデルはFXでした。約100万円。モニターが20インチで100万円。このレベルのスペックがないと、お絵描きさえまともにできませんでした。もちろんこんな高価なMacintshは購入できません。私が購入できたのはMacintsh Iisi Macintsh Lcクラスの普及品です。スピードはそこそこ、画面も15インチ。しかしどんなソフトでもスペックに合わせて、最適な処理ステップを使えば良いのです。
スピードは遅くとも、自動化により問題なく実用化ができました。今から考えると、現在のスマホの何十分の1という性能のMacintshで、DXに取り組み、ビジネスにイノベーションを起こすことが出来たのです。私が業務に使用するシステムの構築に採用したのが、Macintsh本体+MacOS+ソフトウェアはFileMaker+クォークエクスプレス。
MC68020を搭載したMacintosh LCは、ピザ箱のような独特の筐体にカラーグラフィックを搭載し、512×384ピクセルの低価格カラーモニタを販売していた[71][72]。
Macintosh IIsiは、20MHzのMC68030で、拡張スロットを1つ付けただけのものであった[73][74]。
スペックを見てください。CPUのクロックはMHz台ですし、メモリーは数MBです。スマアホのスペックに負けているレベルではありません。
Macintsh LcII
Mac OS 7.6.1 25MHz動作の68LC040 CPU、4MB RAMオンボード、512KB VRAM
Macintsh Si
Mac OS 7.6.1 20 MHz動作68030CPU、1 RAM、17 MBまで拡張可能 (100 ns 30-pin SIMM)
30年前当時はDX に取り組むなどの言葉すらありません。業務の効率を上げためのパソコンの利用法(IT化ですね)を考える
ことが重要でした。パソコンが人間より優れている点を利用すれば、ビジネスツールになると思います。
当時のスペックでも、請求書発行、表計算などには使用可能でした。私は、前からコンピュータは計算が早い
記憶することと、記憶した内容の表示が早い。この特徴が基本であり最も活用真リットが大きい。と考えていたので、データベースを中心としたシステムを設計しました。ソフトはFileMaker、このソフトは現在でも
DX化の本命はCRMツールですが、FileMakerの存在も重要と思います。
DX推進で重要な役割を果たす、CRMについてその特徴。利点を理解していただけましたね。では、実際にCRMの選択を行いたいと思います。
1:一流メーカー製?CRMソフト・・・SalesFors
2:最近登場してきたCRMソフト
3:オープンソースと言われる無料のCRMソフト
4:Claris FileMakerのカスタマイズクラリス社(旧ファイルメーカー社)が開発しているクロスプラットフォームのデータベースソフトウェアである。クラリス社は現在Apple社の子会社になっています。
FileMakerでも十分にDXに対応できます。
「CRM」とは、顧客情報(Excelデータ)をデータベース化することにより、情報の一元管理を可能にするソフトです。その機能は、「顧客管理」「販売管理」「営業管理」「人事管理」などデータ分析が必要な業務全体に及びます。
BtoB領域、BtoC領域いずれにおいてもデジタルマーケティングは大変重要とされる昨今、CRM導入の重要性はますます高まっていると言えます。近年、多くのベンダーの登場で使える価格体系になってきています。
●企業内にたくさん蓄積されているデータ。それらをビジネスに生かし顧客情報や受注情報などさまざまなデータの管理が簡単にできるツールです。、DX推進には、業務部門担当者自らがデータ活用することが不可欠です。しかし、一般的に膨大な量のデータを管理するには専用のCRMツールなどを利用します。これらはOracle DatabaseやMySQLなどのデータベースなどの、SQLや専用プログラミング言語が必要になる。一方、「Excel」などの表計算ソフトをデータベースとしてカスタム化は可能だが、1万件を超えるデータを管理・分析するのは難しい。これらのデータ活用にまつわる課題を、初心者からプロまでデータを容易に扱えるようにしたのが「Claris FileMaker(クラリス ファイルメーカー。以下、FileMaker)」です。
●FileMakerを使用してアプリケーションの構築を行う場合の作業スタッフのスキルにいて。
基本的にノーコードと言われていますが、やはり専門的な言葉も多く、簡単なプログラムの経験があった方が良いと思います。「Excel」でマクロが組めるぐらいのスキルは欲しいですね。多くのテンプレートが公開されているので、それを修正しながら作成するアリと思います。一度にフル機能を構築するのではなく段階的が良いでしょう。そんな構築でも動作します。機能追加も簡単です。
「45 日間の無料評価版」が利用できます。期間も十分なので使用方法や機能のテストが行えます。https://www.claris.com/ja/trial/
FileMakerによる、顧客管理ソフトを無料で提供します。フォームに入力して送ってください。折り返しダウンロードサイト情報をお送りします。
●このアプリケーションはFileMakerで作成し、ランタアイム版という形式で配布します。Windowsでそのまま動作します。このランタイム版に書き換え機能もFileMaker独自の機能です。ただしファイル共有機能など一部のデータ共有関係の機能は使用できません。スタンドアローで使用する分には全く問題ありません。(フル機能が使えると、FilMakerが売れなくなりますから)
オープンソースCRMはライセンス無料で使用できるソフトウェアです。
オープンソースCRMツールは、日本の大企業でも導入実績が見られます。自社の業務実態に即した、柔軟なカスタマも可能です。自社内に「Excel」ファイルなどで散在している顧客データ、見積もりデータ、請求書データなどを一元管理し、顧客とのタッチポイントを社内で「見える化」し、営業活動の自動化・効率化をアシストしてくれるものです。
現在、この「オープンCRMツール」